こんにちは、クリーニングスタジオスタッフの鈴木です。お風呂掃除のポイントとして忘れてはならない場所の一つが風呂釜です。なかなか普段の掃除ではここまで手が回らない…という人も多いかもしれません。そこで、今日は風呂釜洗浄について調べてみました。
風呂釜掃除が必要なワケ
毎日気持ちよく入る沸かしたての一番風呂。でも、張ったばかりのお湯が実は汚れていることをご存知でしょうか。
お湯は配管(パイプ)を通って流れてきます。このパイプが厄介で、ここにさまざまな雑菌が住みついているのです。下痢を起こす大腸菌、皮膚症状の出るブドウ球菌、最悪の場合死亡することもあるレジオネラ菌など、目に見えないだけで怖い菌がたくさんいます。
風呂釜部分は、給湯器から浴槽とが配管で接続されています。汚れの多くは配管部分につきます。配管は手を入れて掃除できるところではないので、毎日の使用で汚れが蓄積してしまうのです。マンションの風呂釜は強制循環式といわれているもので水圧も強く、比較的汚れは少ない構造になっていますが、それでも汚れはついてしまいます。
市販の風呂釜洗浄剤について
◎成分
市販の洗浄剤は、ほとんどが酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使用しています。カビ取り剤は塩素系ですが、酸素系は臭いも気にならず肌にも優しいです。数は少ないですが、合成界面活性剤を使用しないで石鹸成分を使った自然派洗浄剤もあります。
◎使用回数
使用回数は多くが月に一回程度です。
◎使用方法
風呂釜には二つ穴と一つ穴とがあります。二つ穴はお湯を張って下の穴から洗剤を入れ、沸かして数分放置した後に、お湯を張ったままの状態で下の穴からシャワーなどで勢いよく水を入れ、上の穴から汚れを一気に出し、排水します。
一つ穴はお湯を張った中に漂白剤を指定分量入れ、お湯を数分沸かします。薬剤が循環したらお湯を排水します。汚れが多いようなら数時間おいてから排水します。
◎確認すべきこと
一つ穴用、二つ穴用で違うので間違えないようにしてください。エコキュートやオール電化、ジェットバスなど風呂釜の仕様ごとに使えるかどうかもチェックします。
プロのパイプ清掃でできること
ハウスクリーニング業者の多くが、お風呂の配管清掃のサービスを行なっています。プロに依頼するメリットは、次の2点です。
・高圧洗浄で市販品では届かないところまで掃除できる
・市販品よりも洗浄力の高い専用洗剤を使って掃除できる
市販品は安全のため、プロ仕様よりも弱い洗浄剤にならざるをえません。たまにはプロの手を借りることで本格的な風呂釜掃除ができます。
風呂釜をキレイにキープするために
風呂釜掃除はできますが、そう頻繁に行なえるものではありません。なるべく汚れを溜めないようにすることが大切です。具体的には次のようなことに気をつけましょう。
・残り湯をバスタブに張ったままにしない(温度が下がるときに雑菌がぐっと繁殖します)
・次の日に沸かし直して入らない(雑菌を増やしてしまいます)
・なるべく毎日お湯を張る(お湯張りの回数が少ないと雑菌が増えやすいです)
・入浴剤は控えめに(多いと雑菌のエサが増える元です)
おわりに
風呂釜は直接見えないところなので見落としがちですが、きれいなお風呂には欠かせない掃除ポイントです。毎日行なう必要はないですが、定期的にやるようにしましょう。たまにはプロにお願いして徹底的にキレイにするのもおすすめです。